嗜好性が高いバイク、さまざまな理由で乗らなくなってしまう方も多いはず、放置しておけば盗難等のリスクもありますし、雨ざらしのままだと朽ち果ててしまいます。
そんな時は、状態が悪くなる前に売却してお金に変えましょう。
バイクの乗り換えや、もう乗らないバイクを買取店で査定したりや販売店に下取りに出すと思いますが、せっかく愛車を手放すなら1円でも高く売りたいですよね
そこで元バイク販売、買取店従業員の車屋の私が1円でも高く売る方法を伝授いたします!是非、最後までご覧ください。
バイクの相場には波がある
過去の記事に、クルマを高く売るタイミングは早ければ、早い方がよいと書きましたが、バイクの相場はクルマとは違います。2〜3月中に売却するのがベストです。
バイクの最適なシーズンは春と秋で、3月位になると一気に需要が高まり、流通量が増加します。
特に4月は入学や就職などで通勤・通学にバイクを使う方や、ゴールデンウィークに仲間とツーリングに行きたい方が増えます。
そのため、3月頃に購入してバイクに慣れておきたい方が多く、販売店は需要に合わせて2月頃から在庫を増やしていきます。
バイクの売却にはベストシーズンがある
二輪販売店の仕入れはクルマと同じように基本的に業者オークションからの仕入れがメインになります。
2~3月はバイクの需要増加を控えているので、業者オークションにはバイクの流通が一気に増えます。
そのため、オークション出品がメインで利益を出す、バイク買取店は多く出品するために、買取の強化を行い普段よりも査定金額が高い場合が多いのです。
もし、バイクを売る時期を探しているのならば、2~3月に売却するのが、ベストです!
バイクの自動車税は1年分まとめ払い
4月1日時点での車の所有者に対して、1年間分の支払い義務が発生する自動車税ですが、原付を含む二輪にかかるのは軽自動車と同じ「軽自動車税」になります。
普通自動車は、自動車税を支払った後に廃車した場合、月割り計算で自動車税の還付受けられますが、軽自動車やバイクには軽自動車税の還付制度がありません。
したがって3月中に売却した方が、軽自動車税の支払い義務が発生しない為、税金分お得になります。
ちなみに軽自動車税は地方税なので、登録地域の市町村から自動車税納付書が届きます。
バイクを売る前にやっておくこと
バイクを査定する際、まず確認する項目があります
- 書類はそろっているか?
- エンジンはかかるのか?
- 外装の状態は?
この3項目は金額にも影響があり、必ずチェックする項目なのでバイクの状態を把握しておきましょう。
書類のないバイク
バイクを売る時に必要な書類は、運転免許証などの「本人確認書類」と車検が残っている場合「自賠責保険証車検証」と「印鑑」(みとめ印)が必要になります。
さらに排気量別に発行される車検証等の書類も必要になります。
書類がなくても、再発行が可能であれば買取が可能な場合がありますが、ショップによっては、手間がかかるため減額だったり、最悪買取りを断られる場合もあります。
もし、書類がない場合は、再発行しておきましょう。
自賠責保険の場合
自賠責保険証を再発行する場合、保険会社の窓口で手続きしなければなりません。
ディーラーやショップは保険取り扱い代理店になるので、再発行手続きは出来ません。注意が必要です。
免許証等の「本人確認書類」と「印鑑」が必要になります。窓口で再交付申請書を記入します。代理人が手続きする場合、「委任状」が必要になります。
再発行するのに、費用はかかりません。
原付の登録書類
125cc以下の原付の「標識交付証明書」は、市区町村役場で手続きします。
原付のナンバープレートが交付された市区町村の窓口で再発行の手続きを行う必要があります。
免許証等の「本人確認書類」と「印鑑」が必要になります。窓口で標識交付証明書の再交付申請書を記入します。代理人が手続きする場合「委任状」が必要になります。
再発行するのに、費用はかかりません。
126cc以上250cc以下の中型バイクの場合
車検のない、軽二輪登録車両の「軽自動車届出済証」は、運輸支局で行います。
バイクのナンバーを管轄(使用の本拠の位置)する運輸支局、自動車検査登録事務所での手続きになります。
免許証等の「本人確認書類」と「印鑑」、※「理由書」(遺失等の理由を使用者の記名で記載したもの)、※有効期限がある自賠責保険証明書が必要になります。窓口で申請書の再交付申請書を記入します。代理人が手続きする場合「委任状」が必要になります。
再発行するのに、軽自動車届出済証代金として100円位かかります。
※場所により不要な運輸支局もあります。
251cc以上の中型、大型バイクの場合
車検のある小型二輪の「自動車検査証」(車検証)は運輸支局で行います。
バイクのナンバーを管轄(使用の本拠の位置)する運輸支局、自動車検査登録事務所での手続きになります。
免許証等の「本人確認書類」と「印鑑」、「理由書」(遺失等の理由を使用者の記名で記載したもの)を用意し、窓口で「手数料納付書」と申請書(OCR3号)を受け取り記入します。代理人が手続きする場合「委任状」が必要になります。
再発行するのに、手数料納付書に「検査登録印紙」300円を貼ります。
車検証再発行は使用者名義での手続き
名義変更や抹消登録は所有者の必要書類が必要ですが、再発行の場合は使用者の権限で手続きを行うので、使用者の書類が必要になります。
車検証の所有者の欄がクレジット会社やディーラー名義で使用者の欄が本人の、所有権がある車両でも再発行の場合は、クレジット会社やディーラーに必要書類を用意してもらう必要がありません。
エンジンがかからないのは大幅なマイナス
バイクは長期間放置してしまうと、エンジンがかからなくなってしまいます。
バイクの査定はクルマよりもエンジンの状態のチェックは厳しいです。クルマの業者オークションのチェック項目にエンジンの状態に対して点数は付けませんが、バイクのオークションの場合は、エンジンの吹け具合や、エンジン音も評価し点数を付けます。
画像ではE/G:4なのでエンジン6点満点中4点で比較的良好ですが、エンジンがかからなければ0点になり、相場以下の価値になってしまいます。
バッテリー上がりが原因であれば、ブースターケーブル等で電力を供給すればエンジンがかかので査定金額に大きな影響はありません。
バイクの第一印象はやっぱり見た目
汚れたバイクより、洗車してキレイに仕上げたバイクの方が、手入れしているイメージが付くので印象がよいです。
また自分で貼ったステッカー等は、傷や割れなどが隠れている場合があるので、剥がしておいた方が好印象です。
また社外パーツでカスタムしている場合、ノーマルパーツが残っていれば査定額がアップするので、わざわざパーツを戻す必要もありません!
キズや凹みまで直す必要はありませんが、なるべくバイクはキレイな状態で査定してもらいましょう。
メッキは意外と経年劣化等でくすみ、錆が出る!
バイクでよく使われるメッキパーツ。特にアメリカンタイプのバイクはメッキパーツが豊富に採用されており、見た目もゴージャスです。
そんなメッキですが、まめに手入れしないと、くすみや点サビが発生し非常に見た目が悪くなってしまいます。
メッキは洗車しただけではキレイになりません。メッキ専用クリーナーを使い保護する事が重要です。
バイクを高く売る方法
バイクを売却するには、「個人売買」「販売店での下取り」「バイク買取店での売却」などがありますが、一番安心して高く買い取りできるのは買取店での売却です。
金額的に個人売買が中間マージンが発生しないため、高く売れるのですがトラブルのリスクがあります。リンクに個人売買のメリットとデメリットは下記のリンクに書いてます
下取りの買取り価格はバラツキが多く、ディーラーの場合は他社メーカーの査定額が低い、販売利益があるので、買取りで赤字を出したくないので無難な金額になってしまう事が多いです。
バイクを売るのは買取店で売る方法が、バイクを高く売る方法になります。
さらに高く売る方法
査定額が高い「バイク買取店」ですが、競合他社と複数査定を行い、買取り金額を競わせることで、さらに高い売却額を狙えます。
バイクの買取り相場は、ネットでおおよそ調べる事ができるので、大体の金額を把握してから買取り店に査定する事をおススメします。
クルマの場合も同じですが、もし買取店を廻る時間がないのならば一括査定がオススメです。
複数の業者をまとめて、指定した場所に呼び出し、その場でオークション形式の競りや入札を複数の買取業者で行うので買取金額上がって行きますし、時間や労力を一気に省けます。
最後に
クルマの買取りと比べて、査定内容が異なるバイクの買取りですが、基本的な流れは同じです。
必要書類がそろっており、エンジンがかかる状態で洗車してあれば、査定額は期待してもよいでしょう。
さらに、ネットで相場を調べて買取り一括査定で業者同士で競わせればさらに査定額は期待できます。