最近、コロナ禍の影響もあって公共機関での移動を自粛する方が増えてきました。
電車やバスの移動だと三密になりやすいので、車は代替えの移動手段として最適です。
しかし、みんながマイカーを持っているわけではありません。そんなとき便利なのは、レンタカーです。
そこで、レンタカーの配車経験のある車屋の私が、レンタカーの借り方やお得に借りれる情報を案内いたしますので、ぜひ最後まで御覧ください。
自分に合ったレンタカーを借りるコツ
レンタカー選びで悩んだら、まずはレンタカー比較サイトで検索しましょう。
レンタカー業界には通常期とハイシーズン期間があり、ゴールデンウィークや夏季、年末年始は、値段や高くなります。(ハイシーズン期間や値段設定は、各社異なる)
引っ越しに使いたい、旅行先でクルマを使いたい、クルマは古くてもいいから安くレンタカーを借りたい等、使いみちも色々あります。
また、クルマを借りる方法としてカーシェアがあります。
カーシェアとの比較
マイカー代わりに車を借りれるのがカーシェアです。まずはレンタカーとカーシェアの主な違いを見てみましょう。
レンタカー | カーシェア | |
月額料金 | 不要 | 必要 |
料金の単位 | 時間単位 | 分単位 |
ガソリン | 満タン返却 | 半分時に給油カードで給油 |
乗り捨てサービス | あり | なし |
カーシェアがオススメの人は、車両置き場が近所で、分単位の短い時間で何回も利用する方に人気です。
マイカーは維持費が高額で不要だけど、買い物はクルマを使いたい方に需要があるので、月極駐車場が高額な都市で人気があります。
レンタカーは、使用目的がはっきりしていて(引っ越し、旅行、大人数での移動等)長時間借りる場合はレンタカーが最適です。またワンウェイ(乗り捨て)サービスや毎回清掃済の車両、クルマを自由に選べるのはレンタカーの特権です。
用途に合わせてレンタカーサイトを3社チョイスしてみました。ぜひ参考にしてみてください。
とにかく安く借りたい方におすすめ「レンナビ」
レンタカーには、レンタカーに特化した車両を使用する「大手レンタカー」と、中古車でコストの安い車両、貸出時間が短いプランを設定して料金設定を安くする「格安レンタカー」があります。
常に新しい車両が揃っている大手レンタカーも魅力的ですが、移動のみに特化するのならば格安レンタカーで十分です。大手レンタカーでコンパクトサイズを1日借りると8,000円~10,000円位しますが、格安レンタカーであれば、4,000円前後で借りられます。
そんな格安レンタカーも比較対象に検索できるのが、レンタカー比較予約サイト「レンナビ」です。
100社以上のレンタカー会社から最安値を一括で比較できるので簡単に最安値のレンタカーを探し出す事が出来ます。
レンタカーの車検事情
レンタカーも通常の自家用車同様車検を行いますが、自動車検査証の有効期間が自家用車より短く設定されています。
通常、自家用車の車検と言えば、初回3年・2回目以降は2年毎の車検が必要になりますが、レンタカーの場合、初回2年・2回目以降は1年毎の車検になります。
ただし、軽自動車はレンタカー登録でも自動車検査証の有効期間が変わりません。
格安レンタカーに軽自動車が多いのは、レンタカーの車検事情が大きいのです!
身近な場所で便利に使える「タイムズカーレンタル」
駐車場で有名なタイムズですが、レンタカーやカーシェアでも駐車場を駆使して独自サービスを行っており人気を得ています。
特にピッとGoデリバリーは希望の駐車場(ピッとGoステーション)にレンタカーをお届けするサービスです。カーシェアのように簡単に出発・返却ができます。
https://www.youtube.com/watch?v=-OaZ1-DxiZ8
自宅近くに「ピッとGoステーション」があれば、ネット予約のみで店舗に行く必要がないため時間の節約になります。
24時間使える「ピッとGo」サービスはオススメです。
ホテルとレンタカーを同時予約でお得に!!「旅楽」
旅楽は、厳選した宿泊施設・レンタカーを予約できるサービスです。会員登録は一切不要のサイトです。
旅先でレンタカーを使えば、最もその土地の町並みや風情を堪能できる移動手段になります。
「旅を楽に、もっと楽しく」をモットーに小さなお子様連れのお客様からご年配の方まで幅広くレンタカーを利用した旅の提案を行うために、レンタカーの品質にもこだわりがあります。
1. 取扱車両全てが新車登録ベースの事業者のみ掲載。登録年式4年以内を基準として、 車両品質の高い事業者のみを掲載。掲載プランには必ず車両の年式目安を表示しております。
2. 掲載プランは全て免責補償料込みの金額です。免責補償料別の商品は掲載しておりません。
3. 各地域のレンタカー協会加盟店や加盟店から推薦いただいた事業者のみ掲載。
レンタカーとセットで最大50%オフになり、時間節約になるので、旅行者にオススメのサイトです。
レンタカーとは
レンタカーは「自家用自動車有償貸渡業」の事で、自動車を有料で貸し出す事業、貸し出された自動車もレンタカーとよびます。
レンタカーの種類、は普通車だけではなく・重機などの特殊車両・商用車・バイク等車種も多彩です。
普段5人乗りのコンパクトカーに乗る方が、7人で位で冬のスキー場に行く場合等、レンタカーでミニバンを借りれば、わざわざクルマを購入せず、スタッドレスの準備もいりません。
また、高級車・外車を専門に扱うレンタカー会社やスポーツカー専門レンタカーなど、移動手段以外の楽しみ方を味わえるサービスもあるのがレンタカーの特徴です。
レンタカーのナンバープレート
ナンバープレートに割り振るひらがなや英文字、レンタカーには決まった文字が割り振られます。
貸渡用車両には「わ」ナンバーか「れ」ナンバーになります。
以前は、「わ」のみだったのですが、ナンバーが足りなくなってしまい「れ」が新たに発行されました。
また、流行りのカーシェアリングも貸渡用車両になるので「わ」か「れ」ナンバーになります。
レンタカーの借り方
レンタカーを借りる場合、基本的に事前予約になります。当日でも借りる事は可能ですが、希望の車種の在庫がない場合や、レンタル時間が合わない場合もあるので事前予約をオススメします。
また、当日免許証や補償内容の事前確認を予約時に行う事で、当日すぐ出発できるサービスを利用するには、webでの事前予約時にしか出来ません。
まずは予約
レンタカーの予約方法は、アプリ予約、ネット予約、電話予約、店舗予約のいずれかになります。
予約の際に必要な情報を把握しておくと、スムーズに予約作業が完了します。
- 予約者の名前、連絡先
- 出発店舗・日時、返却店舗日時
- クルマの車種(大きさ、形状、乗車人数)
- 保険保障の設定(NOC補償設定の有・無等)
- オプションの有・無(スタッドレスタイヤ、チャイルドシート、ロープ、ブルーシート等)
大手レンタカーの場合、無料のレンタカー会員登録を行いNet、アプリ予約を行うと基本料金が20~30%割引になり、期間が短いプランでも¥1,000円以上お得になります。
また、日時や時間変更が発生した場合、即座に対応できるためNet、アプリ予約を強くオススメします。
NOCや免責金額はよく確認しましょう
レンタカーには、基本料金に自動車損害保険が含まれています。
レンタカーで事故を起こしてしまい、車や人に損害を与えてしまった場合、その賠償額は保険会社から支払われます。
ただし、保険契約内容によっては「免責金額」が設定してあり、車の修理代の自己負担が発生する内容もあるので確認が必要です。
事故修理代が20万円で免責金額が3万円の場合、17万円保険金がおりますが、3万円は自己負担になります。修理代が3万円以下の場合、自己負担での修理になります。
保険のランクを上げることで免責金額を下げたり、免責なしにする「免責補償制度(CDW)」があります。
また、事故などでクルマが使用できなくなり発生した、損害金額を支払う休業保証のことを、NOC(ノン・オペレーション・チャージ)とよびます。
このNOCの支払いを免除することができる補償制度も別途あります。
レンタル当日
自動車貸渡証を受け取り、プランや保証内容の確認、注意事項の説明を受けます。問題がなければ、クレジットカード推奨での料金の支払い(現金も可)を行います。(事前精算、webで注意事項を確認済の方は不要です)
最後に、運転する方全員の免許証の確認と免許証以外の本人確認が必用な場合は書類にて確認を行います。不明な点があれば必ずスタッフに確認しましょう。
また出発してから問い合わせが多いのは、以下の3点です。
- カーナビの使い方
- ガソリンの油種
- 給油口の位置と開け方
あとは安全運転で出発するだけです。
本人確認書類
免許証の提示だけではレンタカーを借りれない場合があるので、別途本人確認書類を用意しましょう。初めての利用や現金支払いの場合は必ず必要になります。
これは、乗り逃げなどの盗難、修理代の踏み倒しなどの犯罪利用を避けるために必要になります。引っ越しなどで免許の住所更新を行っていない場合があるため、運転免許証とは別の本人確認が必用になります。
主な本人確認書類はこちらです。
- 公共料金(電気・ガス・水道・NTT固定電話・NHK)領収書
- 社会保険料領収書
- 国税・地方税領収書・納税証明書
- 社員証・学生証(顔写真付のもの)
- 特別永住者証明書または在留カード
- パスポート・・・等
※領収書等は2ヶ月以内に発行されたもの
※マイナンバーカードや健康保険証は個人情報保護の絡みで取り扱わない場合があります。
クレジットカードでの支払いであれば、信用情報があるので免許証以外の本人確認が不要になります。
面倒が嫌な方は、クレジットカードでの支払いをオススメします。
帰宅手続き
レンタカーを使い終わったら、指定の場所に返却し、傷の有無や忘れ物がないか、スタッフが車両の状態をチェックします。
レンタカー貸し出し時はガソリン満タンになっているので、満タン返しがルールです。ガソリンの入れ忘れに注意しましょう。
また、ガソリンを使用した分を店舗で精算する「距離精算」もありますがガソリンスタンドの単価より高く設定されているため、ガソリン代が高額になってしまいます。
返却時間に遅れが発生した場合は、延滞料金が発生しますので余裕を持ったプラン選びが重要です。
もしレンタカーで交通違反をしたら!!
もしオービス(速度違反自動取締装置)を光らせてしまった場合、通常であれば後日違反の呼び出しが、クルマの持ち主に届きますが、レンタカーの場合はレンタカー会社が持ち主になります。
だからと言って、スピード違反は誤魔化せません。
警察は持ち主がレンタカーと判明したら、レンタカー業者から契約者情報を得て「出頭命令通知」が借主に届く仕組みになっています。
また、駐車禁止違反の場合はその場で、警察がらレンタカー会社に連絡が入ります。
駐車禁止違反をした場合は、確認標章に記載されている警察署に出頭して、所定の手続きと反則金などの支払いを行ってから、レンタカー返却します。
最後に
最近、新車販売台数が減り続けている自動車業界に対して、新規出店が増え続けるのがレンタカー業界です。
以前は、予約や手続きが面倒、料金が高いイメージがありましたが、最近はネット・アプリ予約が普及し、格安レンタカーも人気になってきてます。また、キャンペーンや限定プランを提案して差別化戦略を行っています。
マイカーを所有している方も、レンタカーを駆使すればカーライフがさらに充実すると思います。